人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

終わってなかった

近所だからといって油断ができたものじゃない。ぼくは午前中の疲れをくつろいで、ブログに新しく投稿した。ぼくに訪問してくれる中でとても気になる女性がいる。結局ぼくは読者を意識して書いている。彼女はどう思ってくれるか。

ぼくは月刊誌で5万部、8万部、10万部、20万部なんていう雑誌のメイン・ライターだった。くだらないことだった。読者はぼくの記事ではなく、雑誌を買う。

著書は1冊、しかもフランス語訳でぼくの名前は匿名になっている(笑)。勝手に出された。若松孝二(映画監督)のロング・インタビュー。読む価値もない。若松さんは数年前にでた自伝と同じ話だけだった。
何万部の雑誌に書くよりも、ぼくの文章を読んでくれる人たちの方が嬉しい。

くたびれて夕食の買い物に出掛け、東秀のギョーザセールとオリジン弁当の唐揚げセールで迷い、結局唐揚げにした。

ぼくが午前に提出した主治医の診断書は容赦ないものだった。「ほとんど社会性を損失、女性関係では不倫、躁期には犯罪傾向があり、鬱期は無気力でアルコールに耽溺」

駅前で教会の姉たちに呼び止められた。「佐伯さん!」水曜の午後は婦人会があるのだ。

ぼくの通う教会は20人ほど、ほとんどが年配の未亡人だ。

ぼくがぶら下げている唐揚げ。姉たちの明るい笑顔。ぼくは愛されているのだ。
堪えられない。