人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

真似句亭日乗(17)離婚事情回想6

「娘2人と過ごした時間は妻よりぼくの方が断然長かった。特に次女はそうです。長女が4歳になるすぐ前に生まれたから、長女の相手は妻、次女は何から何までぼくが世話をしていました。長女と妻がPS2などやっている時ぼくは寝室で次女の寝かしつけ。赤ちゃんの足はけっこう冷えるので背中からすっぽり抱きながら手で両方の足をくるむと、暖かくて気持良いのかよく寝つきました。
平日の妻の帰宅は遅いので、娘たちの一日の様子を聞くのはぼくの役目でした。たとえば3人で「今日は何して遊んだの?」「Hくんにお○ん○ん見せてもらった」聞き出すと、女の子たち数人で男の子を片っ端から取りまいて見せてもらう遊びが保育園で流行っていることが判明。「あやちゃん、もうやめようね」と情けなさそうに長女、次女は「なんでー?」「だって、はずかしいでしょ」次女納得いかないが姉には反論せず。-そんな感じでした」
「次女の軸足に気づいたのもぼくでした。運動オンチで動きがやたらバタバタしてる。保育園の上履き・園庭履きを洗っていて気づいた。右足ばかり磨り減っている。右利きなのにこれじゃ運動オンチも当然。長女の左利きは矯正しなかったけどこれはね、と妻と話しました」
「次女はもともと無口なのに離婚後に誕生日に電話したりすると屈託なく「パパは気にしなくていいよ」と自分の近況や姉の近況を教えてくれます。「お姉ちゃんに替ってくれるかな」と頼んでも長女は決して出てくれません。「お姉ちゃんパパの部屋に入っちゃった。さびしい時はいつもそう。パパのことキライだって」「そうか。じゃあお姉ちゃんにも伝えてね。あかねもあやねもパパの宝物だよ」
電話して長女が先に取ると、ぼくが名乗っただけで「すいません、今ママいませんので」か、ぼくが誰を指名するより前に母親に替わってしまう。プレゼント届いた?等の用件の後「娘たちと話たいんだが」というと、「パパが話たいって言ってるけど話す?」という調子。次女は電話に出てくれるけど長女は満4年、かたくなに電話すら拒む。…だいたいそんなところです。停電はやっと22時半に回復。読んでくださったかたに指摘され2日続けて「日乗」同じ回掲載してしまったのが判明。24時をすぎて「日乗(11)」何度改稿・伏せ字にしても掲載不可の標示。結局8割がた削ってようやく掲載。そんなところです。育児回想になってしまいました」