27『女は世界の奴隷か!』'Women Is The Nigger Of The World'
女はこの世の黒人 そう黒人さ 考えてみなよ
女はこの世の黒人 考えてみなよ なにができるか
おれたちは女に顔を塗らせて踊らせる
女が奴隷じゃなく恋もすると言えば
女が主張すれば男になりたいのかと言う
そして女たちに卑下した態度をとってみせる
女はこの世の黒人さ そう黒人 嘘だと思うなら
あんたと一緒の女を見てみるがいい
女は奴隷の中の奴隷
そうさ叫ぶがいい
男たちは女に子供を生ませて育てさせ
それから太った雌鳥みたいに放っぽっておく
男たちは家庭こそ女の世界だと教えながら
女など取るに足らないと不満を言う
おれたちは女に顔を塗らせて踊らせる…
(アルバム「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」'Sometime In New York City'1972.6・A面よりジョン&ヨーコ共作・抄訳)
○『シスターズ・オー・シスターズ』
'Sisters,O Sisters'
(同上・ヨーコ単独作)
28『アッティカ・ステート』
'Attica State'
人の力をなぜ無駄にする
人の命をなぜ無駄にする
塔の中の囚人は撃たれて
43人が未亡人になった
メディアは囚人を非難するが
囚人は誰も殺さなかった
「ロックフェラーが引き金を引いた」
誰もがそう思っている
アッティカ、アッティカ州よ、ぼくらの仲間がそこにいる
(同上・ジョン&ヨーコ共作)
○『ボーン・イン・ザ・プリズン』
'Born In The Prison'
(同上・ヨーコ単独作)
29『ニューヨーク・シティ』
'New York City'
ぼくとヨーコは街角に立って
ジェリーが着くのを待っていた
すると男がやって来てギター片手に
「マリファナを手に」と歌った
彼の名前はデヴィッド・ピール
彼は本物のやつだった
彼は歌った「ローマ法王は毎日マリファナをやる」
警官が来てぼくたちを追い払った
「人々に力を!」と歌っていたからさ
ニューヨーク・シティ!
これがニューヨーク
これがニューヨーク!
(同上・ジョン単独作・抄訳)