人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

デンマークの70年代ロック

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この世界の70年代ロックめぐりはまず仏独伊を連載でやり、日本をやり、それから仏語圏カナダから旧共産圏まで9か国を追加した。よくよく手持ちのCDを漁っていたらスペインは2回できた。スペインの70年代ロックでは筆者最愛のバンド、カンパニーヤ・エレクトリック・ダルマを失念していた。このふざけたネーミングはアメリカの伝説、ニヒリスト・スパズム・バンドに匹敵する。カンパニーヤの方は冗談演歌ジャズ・ロックで、ご紹介済みのバンドでは冗談民謡ジャズ・ロックのサムラ・ママス・マンナ(スウェーデン)と好一対をなす。

スウェーデンも余裕で2回はできただろう。オランダもカヤックを落としてしまった。慚愧に耐えない。
ベルギーもだ。ユニヴェル・ゼロ、マキャヴェル、ジュルヴェルヌ。さすがにノルウェーはきついが、フィンランドならウィグワム、タサヴァラン・プレジデンティ、ペッカ・ポーヨラで決まりだろう。シベリウスハノイ・ロックスだけの国ではないのだ。
そしてデンマークがある。掲載アルバムは、
○ジ・オールド・マン・アンド・ザ・シー「老人と海」1972(画像1)
○サヴェージ・ローズ「死の勝利」1972(画像2)
○シークレット・オイスターアスタロト」1976(画像3)
○スメ「スメ」1973(画像4)

画像4はYouTubeから採ったのでお粗末だが、他に画像がなかったのだ。筆者もLPでしか持っていない。音の方はハードとかプログレとかカテゴライズしづらい。なんと領地グリーンランドのバンドなのには驚く。全3作と知ってまた驚く。

デンマークのバンドはジャケットも強烈だが内容も負けない。画像1の「老人と海」はアレをハード・ロック絵巻に展開したアルバムで、どこを切ってもオルガンが渦巻きギターが切り込む。一発屋だが本国では伝説的バンドだそうだ。
73年デヴューのシークレット・オイスターは実はオランダ人バンド。プログレとジャズ・ロックの中間で、そこそこ世界的な成功をおさめた。しかしこのジャケットはなんだ?

サヴェージ・ローズはデンマークの国民的バンド。デヴューも68年と古いが、結成年にアメリカ・ツアーをさせている。歌姫アニセッタとリーダーのコッペル兄弟を中心に今も現役。オランダのアース&ファイアと好一対。キャリアが長いので音は時代ごとに、です。