人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

立原道造

立原道造詩集『萱草(わすれぐさ)に寄す』(昭和12年=1937年刊)再考・後編

立原道造(1914-1939)23歳頃(昭和13年=1938年)、数寄屋橋ミュンヘンにて。 第1詩集『萱草(わすれぐさ)に寄す』に見られる立原道造(大正3年=1914年7月30日生~昭和14年=1939年3月29日没)の詩の特色については、前回までで検討してみました。最後に、この詩集の…

立原道造詩集『萱草(わすれぐさ)に寄す』(昭和12年=1937年刊)再考・前編

立原道造(1914-1939)23歳頃(昭和13年=1938年)、数寄屋橋ミュンヘンにて。 以前に立原道造(大正3年=1914年7月30日生~昭和14年=1939年3月29日没)の第1詩集『萱草(わすれぐさ)に寄す』(昭和12年=1937年5月私家版)は全編を一度にご紹介しました。この詩集はソ…

伊東静雄詩集『わがひとに與ふる哀歌』(昭和10年=1935年刊)その4(完)

(伊東静雄明治39年=1906年生~昭和28年=1953年没>) 『わがひとに与ふる哀歌』(発行・杉田屋印刷所/発売・コギト発行所、1935年=昭和10年10月5日発行) 病院の患者の歌 あの大へん見はらしのきいた 山腹にある 友人の離室(はなれ)などで 自分の肺病を癒さうと…

伊東静雄詩集『わがひとに與ふる哀歌』(昭和10年=1935年刊)その3

(伊東静雄明治39年=1906年生~昭和28年=1953年没>) 前回ご紹介した杉本秀太郎『伊東静雄』(筑摩書房・昭和60年=1985年刊)は1冊を費やして伊東静雄(明治39年=1906年12月10日生~昭和28年=1953年3月12日没)の第1詩集『わがひとに與ふる哀歌』全編の注釈に徹し…

立原道造詩集『萱草(わすれぐさ)に寄す』昭和12年(1937年)刊・全編

(立原道造大正3年=1914年7月30日生~昭和14年=1939年3月29日没>、23歳(昭和13年=1938年)、数寄屋橋ミュンヘンにて) これまで明治20年代初頭に始まり昭和60年代までの、ほぼ100年にわたる日本の自由詩形式の詩=現代詩をご紹介してきました。その100年のうち…