人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ラジカセ壊れる、その他エッセイ

○コメントと断片より

(1)ついに5年間使っていたCDラジカセが壊れてしまいました。これは2007年9月に拘置所から釈放されてきた時、実家から食器や古着と一緒にもらったものです。離婚した妻からCDや蔵書を送ってもらうあてはなかったので、転居手続きの合間に中古CD店でディランの「時代は変る」とビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」を買いました。やがて妻から蔵書やCD、LPが棚ごと送られて来て、転職活動はことごとく無駄足に終り、ぼくは療養が必要な精神疾患(後に障害認定)として生活扶助受給者になりました。5年間フルに使っていた中古CDラジカセならばもう寿命でしょう。修理代より3000円程度の新品の方が安くつきます。歳月を感じないではいられません。

(2)おはようございます。GSはブームとして一世を風靡しましたが、フォーク・クルセダーズはフォークルだけで一世を風靡してみせた印象があります。初めて芸能人ではないスターが出てきたというか、言い方は悪いけどインテリジェンスをエンタテインメントにした(三輪明宏以来)初めてのポップ・スターでしょう。幼稚園児だったぼくも『帰ってきたヨッパライ』の印象は鮮やかです。フォークルに近い立ち位置に立ったのは、その後はフリッパーズ・ギターくらいでしょうか。

(3)吉松隆さんというとロックからの逆影響がある新世代の若手作曲家のイメージが強いですが、もう還暦でしたか。吉松さんは著書に「ロックの本場イギリス」と大嘘を書いていたのが印象的でした。
北欧プログレ・フェスですが、ハード・シンフォで統一した組み合わせですね。クリゲットは結成40年のヴェテランだし、フラワー・キングスは90年代以降のプログレ・リヴァイヴァルでデヴューした中堅のトップ・バンドで、この2組だけで元は取れます。ただ、北欧プログレにはジャズ・ロックやサイケの側面も強くあり、そうした面は切り捨てた人選ですね。ドイツで言えばアシッド系や電子音楽系を切り捨ててジェーン、ネクター、エニワンズ・ドーターの3組とか、国際プログレ・フェスでラッシュ、マリリオン、ドリーム・シアターの3組とか。ハード・シンフォ好きならいいでしょう。クリゲットはハード・ロック寄りですが重厚なアルバムを残しています。本当はカイパかサムラ・ママス・マンナが入っていたら文句なしでしょうね。