久しぶりに麻婆豆腐を作った。かなり良い木綿豆腐が見切り値で四丁出ていたので四丁一度に買ってきたのだ。この質の木綿豆腐なら冷蔵庫で賞味期限から先三日は持つ。絹ごし豆腐は木綿より足が早い。それと絹ごし豆腐はメーカーや季節でバラつきが大きい。充填豆腐(プラケースに流し込んで固めたやつ、プリンと同じ要領)は安価だが凝固剤を始め添加物が多く、風味も落ちる。木綿の場合は充填豆腐ではない。
また蛋白質の含有率も木綿の方が格段に高い。おいしい絹ごし豆腐の美味を認めるのに決してやぶさかではないが、これまで心身のいずれか、または両方の悪化で絶食状態に陥った時にはエンシュア・リキッドとともに豆腐は最後の砦だったから、恩義を感じずにはいられないのだ。
しかし市販の麻婆豆腐の素というのは一回豆腐一丁を使うようになっていて、これがだいたい二~三人前になる。昨夜は鍋いっぱいに作って、半分量を麻婆丼にして食べた。画像は残り半分になった状態で、この携帯はどうも色味が強く出過ぎる。
まだ湯豆腐、玉子とじ豆腐ステーキ、豆腐の肉すき炒めなど作りたいメニューは他にもある。だが明後日までに残り三丁調理(調理してしまえば翌日まで持つから先三日分)となると、いちばん簡単かつ豆腐食ってるなあという感じのする冷奴は、案外見送りになるかもしれない。夏場は冷奴丼に限る、と教わったことがあるが、冷奴丼?試したことがない。麻婆丼なら天津飯や中華丼の延長でわかるが、カツオ節や分葱、大根おろしなどの薬味添えでないと飯のおかずにはならないではないか。
それともさらに生玉子でもかけるのか。筆者は生玉子を食べるのは生肉も同様、人間の胃腸が消化し得るものではないと恐怖心すら抱いているので余人は知らず却下、しかし海鮮丼というあんかけ系(カレーやハヤシもあんかけ系とする)ではないのも存在するが、あれは酢飯だし、酢飯と豆腐は合うか?そもそも酢飯なんていう面倒をかけてまで冷奴丼など作るか?
と、豆腐料理について思いを巡らすと自力で揚げ豆腐を作ろうとすれば出来ないことはないとも気づくが、揚げ物は食べるのはおいしいが調理で油むせするからワンルーム賃貸の住人がする料理ではない。部屋中油ぎった空気になるし、油むせして食べてもおいしくない。でも揚げ豆腐は好き、と言ってもきりがないのでこの辺で。