人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

これなあに?どうして?

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ぼくは「これなあに?」だけではなく必ず「どうして?」と訊く子だった。今もそうだ。

で、これはなにかといいますと、コンビニのレジ・カウンターに貼り付けてある政府からの警告書だ。
ぼくはなにかというとタバコ税で補填しようとする政府のやりかたは気に食わない。喫煙者が減って健康増進なんて矛盾したごまかしよりも、はっきり「タバコは庶民には贅沢。だから税率を上げる」でいいではないか。
ぼくならタバコより清涼飲料から税をがっぽりとるが(ペットボトルの消費が減ってエコロジカル)これはまず無理だろうから、単身生活保護世帯といえども等しく徴税されるのはぽくの場合は主にタバコ、となる。タバコを買う時ほど日常生活が結局国家の手中にあると意識することはない。だからこの警告書はずーっと前から気になっていたのだ。
疑問点は2つ。1、なぜ20代と30代以上に分けてあるのか?2、なぜ20代と30代以上では注意書きの内容が違うのか?
(20代の方、とか丁寧に言えよ。お客なんだぜ。「指差し確認をお願いします」ってなんだよ?客というのは商品を買っていくだけのモノか?)

「ああそれは」と吹田女子店員が言った、「未成年に販売すると罰金50万円取られるんですよ。なので、ちょっとお若いかな、というお客さまには身分証を見せてもらって、カウンターの注意書きをご覧になっていただいています」
「指差し確認とは?」
「こちらを」と注意書きを指差す吹田嬢。なんかごまかされた感じだ。
「10代の子が買いに来たらどうするんです?カラーボールぶつけて警察呼ぶんですか?」
「いえ、説明して帰すだけです」
「20代には細かく喫煙の注意、30代以上には1行『ご協力ありがとうございました』とあるだけですね」
「ええ、けっこうしっかり確かめなければいけないので」
「30代ならまず間違えないでしょう?」
「それがそうでもないんです(笑)」
「ぼくもつい先日、高校生や20代にかんちがいされました。若く見られるのも考えものです」
「お客さんなら身分証なくてもお売りできますよ」
「そうか。一応これ」とぼくは住基カードを吹田さんに渡した。
「えっ、私の父と同じくらいです!見えない!」
その時お客さんが来たのでそれ以上は無駄話をしないで済んだ。まあこんな無駄話ならいくらしたって苦にもならないのだが。