ディラン『クィーン・ジェーン』


ところでアルバム「ハイウェイ61」からの紹介はこれが初めてになる。「ライク・ア・ローリング・ストーン」で始まるこの名盤は辛辣な曲揃いで訳詞の選択に困るのだ。まずはこれ、か。クイーンはゲイを指す隠語なのに注意。そう、これは悩めるオカマの歌なのだ。
『クィーン・ジェーン』
きみのお母さんがきみへの招待状をすべて返送し
そしてきみのお父さんがきみの姉妹に説明して
きみがきみ自身ときみがつくったものに退屈していると言うなら
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
いまや花の貴婦人たちもきみに貸したものを返してくれとやってきて
そしてバラの残り香もすっかり消えて
それからきみの子どもたちもきみを嫌い始めたら
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
いまやきみの世話した道化師たちもみんな
戦死やら犬死にやらで死んで
そしてそんな繰り返しできみはもううんざりなら
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
きみの顧問がみんなプラスチックの塊りをきみの
足もとに吐きだしてきみの痛みを悟らせるとき
きみの結論はもっと根本的だと証明したいなら
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
いまやきみがもう片側の頬を向けた山賊たちも
バンダナを取って不満をもらしている
そしてきみがしゃべらなくてもいい誰かがほしくなったら
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
おれに会いにおいでよ、クィーン・ジェーン
(前記アルバムより)