人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

通院日記・8月15日(金)快晴

70年近くも経つと敗戦記念日という話題も風化するようだ。ぼくの父は呉市育ちだから原爆投下を小学一年生の時に目撃している。ぼくの母は農村育ちで3歳から7歳まで父親を徴集されている。父方の祖父は開戦時50代だったので徴集を免れた。母方の祖父は農民な…

(49b)アート・ファーマー(tp,fh)

Art Farmer(trumpet,cornet,fluegelhorn,1928-1999)。 筆者は実はファーマーの熱烈なファンではなく、トランペッターの中でもマイルスのカリスマやクリフォード・ブラウンの天才には及ばず、同時期のトランペッターならドナルド・バードよりは絶対良いが(ソ…

リコメント集(8/11付記事の背景)

(1)さて、契約更新問題も無事に片づいたら、ぼくに「…信仰心が浅いんじゃない?それで懐疑的だから病気が治んないんですよ」とコメントする人が出てきました。他人の信仰心がどうこう言うのは自惚れと傲慢以外の何物でもなく、メンタル患者全体への差別にま…

(49a)アート・ファーマー(tp,fh)

Art Farmer(trumpet,cornet,fluegelhorn,1928-1999)。 (47)でジミー・スミス、(48)でレッド・ガーランドを取り上げてからは、補足編として一度紹介した巨匠の全作品解説、モダン・ジャズの巨人とまでは言えないが落とすにはしのびないプレイヤーの紹介をして…

のんびり日記・8月13日(火)快晴

先週の緊迫した事態もなんとか一段落したので、今日は特にテーマを設けずに、気楽に書こうと思う。朝食は納豆、ご飯、味噌汁。昼食は盛りそばを茹でて食べた。汗をかくのでシャワーの前に、夕食のチキン・ステーキ目玉焼き添えも料理を済ませて(画像)、晩に…

(補16r)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 前作に続き94年は多産な年で、同一メンバー、曲目も1曲しか変わらない、 Sound Museum-Three Women(画像1)94 -と、 Sound Museum-Hidden Man(画像4)94 -を同時リリースした。話題になったのはジュリ・ア…

訂正画像

「通院日記・8月12日」でうまい棒の画像(画像2)を二重に載せてしまったが、採血(画像1)は本来これを載せるつもりだったのに間違えてしまった。絆創膏を貼った腕を乗せているのはアメリカの大作家、セオドア・ドライサー(1871-1945)の研究書で、今30年ぶりに…

通院日記・8月12日(月)猛暑

先週以来エアコンの排気口から吹きつけられるような猛暑に当てられている。室内ならば冷房なしでも何とかなるが、外を歩くと直接38℃の大気が肺臓に触れるのだ。確か2004年夏が凄まじい猛暑で、娘たちに帽子をかぶせ、ぼくも妻も帽子なしでは外出できないほど…

(補16q)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 さて、オーネットはコロンビア傘下のポートレイト・レーベルに移籍し、プライム・タイムとの、 Virgin Beauty(画像1)88 -を発表する。このアルバムのヒットで「ダンシング~」以降のプライム・タイムのハ…

中古CD通販ショップとの往復書簡

[佐伯から] Dミュージック樣、 価格交渉歓迎、とのことでご相談します。他店より安価、可能であれば消費税分(5%)まで値引きいただければ御社からの購入を即決します。 [Dミュージックより] 佐伯様、 了解いたしました。送料込み****円でいかがでしょうか。先…

(補16p)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 オーネット久々のアルバムは、白人ギタリストの大スターとの共作で、 Ornette Coleman & Pat Metheny:Song X(画像1)85.12.12,14 -だった。ベースはヘイデン、ドラムスはジャック・デジョネット、レーベル…

ふたつのリコメント

リコメント1は賃貸契約更新の件、2は精神疾患差別と宗教的批判への回答になる。元の内容は、読めばわかる。 (リコメント1) 気にかけて下さりありがとうございます。 不動産屋にもよるでしょうが、結局保証人を立てられなくても、保証人協会に大金を払わずと…

(補16o)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 まず前回掲載の未説明作品から。「ボディ・メタ」は「ダンシング~」と同日同メンバー録音の姉妹編で全5曲、『ヨーロピアン・エコーズ』の再演も演っている。チャーリー・ヘイデンの二作は共に四人のジャ…

療養日記・8月9日(金)猛暑

昨日までの経緯を、リコメント風にまとめてみよう。生保では生活費が3万5千円なのに、自費で保証人協会加入料3万2千円を払ったらどうすればいいか? 「結局、社会福祉協議会から最低限の生活費だけ前借りするか、という話になりましたがそれでも返済義務が発…

(補16n)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 大作「アメリカの空」の後で、オーネットは3年半のブランクに入る。その間マイルスは長年のオーネットへの敵対心を反転させ、怪作「オン・ザ・コーナー」に始まる素頓狂なジャズ・ファンク路線を切り開い…

療養日記・8月8日(木)快晴

今朝は継母に起こされた。「ちょっと待って下さい」と服を着て出ると、継母はもう帰っていた。顔をあわせたくないのだな、と思った。ドアノブに袋が下がっていた。ぼくが父の逝去を知っているからには、届けておきたいものらしい。 まず先日誕生日カードをく…

(補16m)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 前回の終りに紹介したライヴ盤二枚はベオグラード71年11月2日、ベルリン11月5日だからほとんど同内容なのも当然で、60年代フリー・ジャズの生んだもっとも美しい曲、チャーリー・ヘイデンの『チェ・ゲバラ…

療養日記・8月7日(水)快晴

まずはいたわりのコメントをくださった方へのリコメントより。 「お気づかいありがとうございます。最近は体調も良好で(睡眠剤に体が馴れたのか)診察も簡単な生活報告程度です。精神的にも落ち着き、一日三食料理する気力も出てきました。GWから不調が続いて…

(補16l)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 前作「フレンズ・アンド・ネイバーズ」はオーネットのアトリエ(ロフト)録音、その前のインパルス盤2枚もライヴとなると、毎回新曲を演奏しているとはいえそろそろスタジオ盤の新作が聴きたくなる。この頃…

通院日日記・8月6日(火)曇り時々小雨

今日は歯科に通院した。半年前は右下の奥歯、今回は右上の奥歯だ。毎月検診を受けてはいるが、ぼくの歯は全て磨耗した歯に義歯を被せてあるので(鬱病発症時から歯軋りで磨耗したらしい)、歯の本体と義歯の隙間、つまり内部から虫歯になり義歯を貫通した。右…

(補16k)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 前回掲載の「ニューヨーク・イズ・ナウ!」と、 'Love Call'(画像1)68.4.29,5.7 -は同一セッションを2枚に分けたもので、ジミー・ギャリソンもかつての「オーネット・オン・テナー」から長足の進歩をとげ…

通院日日記・8月5日(月)晴れ

今日は生活扶助費支給日。先週届いた減額試算表の中では減額率が低く(具体的には1100円ほど)、今後半年間で同額の減額が更に二回あるが、それまで最大10%減を覚悟していたのでホッとした。これで障害等級再審査で2級に戻れば障害加算がつくので楽になるが、…

(補16j)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 前回掲載の「未踏峰」はおそらくラジオ放送用音源で録音もいい。その癖ローマ録音としか判らず、「未踏峰」では67年、「コンプリート1968イタリアン・コンサート」(画像4)では68年になっている。この2ベー…

60年代ロック(11)ビーチ・ボーイズ2

まずは前回のまとめを兼ねて、リコメントから。 [ブライアン・ウィルソンの重圧] レノン=マッカートニー、またはジャガー=リチャードらの強力なチームがいたビートルズとストーンズ、全員が曲を持ち寄ったザ・バーズ、無理のないペースでアルバム制作でき…

(補16i)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 次にオーネットは完全な現代音楽のアルバム、 The Music Of Ornette Coleman(画像1,'Skies Of America'72とのカップリングCD)67.3.17,31 -を大手RCAで制作する。A面はライヴ録音1曲で、管楽器五重奏アン…

60年代ロック(10)ビーチ・ボーイズ

当時もっとも「セックス、ドラッグ&ロックン・ロール」を体現していたバンドがザ・ビーチ・ボーイズだった。舞台裏の乱脈ぶりは70年代のツェッペリン、キッスが名高いが、ストーンズ同様イメージ作りによる誇張が大きかった。だが、ビーチ・ボーイズは静か…

(補16h)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 アイゼンソン(ベース)、モフェット(ドラムス)の65年トリオの最高傑作は、 At The Golden Circle,Volume One(画像1)65.12.3,4 Volume Two(画像2)65.12.3,4 -という定評がある。共にブルーノート盤で、おそ…

60年代ロック(9)ボブ・ディラン2

まずは前回記事へのリコメントから。 「ディランの第1作は、おおむねトラディショナル・フォーク(伝承民謡)のアルバムと言えます。これは当時イギリスでも流行したので、ジミー・ペイジには当然その心得がありました。ツェッペリンはディランのレパートリー…

(補16g)オーネット・コールマン

Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。 イギリスではポピュラー音楽のアーティストはイギリス現地採用ミュージシャンを起用しなければならない-という規定が当時はあった。2枚組「クロイドン・コンサート」のA面が管合奏曲なのは、クラシックの…

60年代ロック(8)ボブ・ディラン1

ボブ・ディランのデビューはビートルズ、ストーンズに先駆け、ビーチ・ボーイズがまだ地元のインディーズで活動していた時期だった。62年3月のデビュー作は、オリジナル1曲きりのギター弾き語りアルバムだが、後『朝日のあたる家』と『連れて行って』をアニ…