萩原朔太郎(1886-1942)、詩集『氷島』刊行1年前、個人出版誌「生理」(昭和8年6月～昭和10年2月、全5号)創刊の頃、48歳。 萩原朔太郎というとまず第一に詩人としての業績が思い出されるのは何といっても名誉なことで、萩原と同年生まれの石川啄木を始め明治・…

萩原朔太郎(1886-1942)、詩集『氷島』刊行1年前、個人出版誌「生理」(昭和8年6月～昭和10年2月、全5号)創刊の頃、47歳。 萩原朔太郎の最後の詩集は通常、昭和9年(1934年)6月刊行の詩集『氷島』とされます。その後にも昭和14年刊のエッセイと詩の選集『宿命』…

萩原朔太郎(1886-1942)、詩集『氷島』刊行1年前、個人同人誌「生理」(昭和8年6月～昭和10年2月、全5号)創刊の頃、47歳。 前回までは高村光太郎(1883-1956)の最後の詩集『典型』'50(昭和25年)をご紹介しましたので、対照の意図はありませんが今回から数回は萩…

(昭和22年=1947年7月、岩手県にて。長編詩「暗愚小傳」発表月の高村光太郎<1883-1956>・65歳) 高村光太郎詩集『典型』昭和25年(1950年)10月25日・中央公論社刊(昭和26年5月・第2回読売文学賞受賞) 詩集『典型』高村光太郎自装口絵 長編詩「暗愚小傳」につい…

(昭和22年=1947年7月、岩手県にて。長編詩「暗愚小傳」発表月の高村光太郎<1883-1956>・65歳) 高村光太郎詩集『典型』昭和25年(1950年)10月25日・中央公論社刊(昭和26年5月・第2回読売文学賞受賞) 詩集『典型』高村光太郎自装口絵 高村光太郎の戦争詩の特色…

(昭和22年=1947年7月、岩手県にて。長編詩「暗愚小傳」発表月の高村光太郎<1883-1956>・65歳) 高村光太郎詩集『典型』昭和25年(1950年)10月25日・中央公論社刊(昭和26年5月・第2回読売文学賞受賞) 詩集『典型』高村光太郎自装口絵 日本の15年戦争中に戦争詩…

(昭和22年=1947年7月、岩手県にて。長編詩「暗愚小傳」発表月の高村光太郎<1883-1956>・65歳) 高村光太郎詩集『典型』昭和25年(1950年)10月25日・中央公論社刊(昭和26年5月・第2回読売文学賞受賞) 詩集『典型』高村光太郎自装口絵 前回は高村光太郎の支那事…

(昭和22年=1947年7月、岩手県にて。長編詩「暗愚小傳」発表月の高村光太郎<1883-1956>・65歳) 高村光太郎詩集『典型』昭和25年(1950年)10月25日・中央公論社刊(昭和26年5月・第2回読売文学賞受賞) 詩集『典型』高村光太郎自装口絵 高村光太郎が日中戦争(支那…

(昭和22年=1947年7月、岩手県にて。長編詩「暗愚小傳」発表月の高村光太郎<1883-1956>・65歳) 高村光太郎詩集『典型』昭和25年(1950年)10月25日・中央公論社刊(昭和26年5月・第2回読売文学賞受賞) 詩集『典型』高村光太郎自装口絵 全編を前回でご紹介した6部…

(昭和22年=1947年7月、疎開後の岩手県花巻市にて。長編詩「暗愚小傳」発表月の高村光太郎<1883-1956>・65歳) 高村光太郎の生前刊行詩集で総合詩集、選詩集を除く最後の詩集になったのは昭和25年(1950年)10月刊行の詩集『典型』(中央公論社刊)で、昭和21年か…

高村光太郎(1883-1956) 詩集 道程 (抒情詩社・大正3年10月25日刊) 「道 程」 高 村 光 太 郎 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにした広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 前回までで北村透谷の生前詩集未収録詩編全21編はひと通りご紹介を終えました。うち明治24年＝1891…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 北村透谷の生前刊行詩集は明治24年(1891年)5月刊の未完の長編詩劇『蓬莱曲』(自費出版)のみで、その…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治16年頃の肖像写真。 北村透谷の晩年詩編は明治25年(1892年)に5編、明治26年(1893年)に8編＋異稿2編、明治27年(1894年)に1編を数えるのみです。これら…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治16年頃の肖像写真。 このシリーズの前2回で北村透谷の生前単行本未収録詩編からは、 (A)＊歿後発見された『楚囚之詩』(明治22年4月)～『蓬莱曲』(明治…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治16年頃の肖像写真。 前回は北村透谷の歿後全集(第1次＝明治35年/1902年、第2次＝大正3年/1914年、第3次＝大正11年/1922年、第4次＝昭和25年/1950年～…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 北村透谷の詩作品は長編詩『楚囚之詩』(明治22年＝1889年4月発行、未発売)、長編詩劇『蓬莱曲』(明…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 『楚囚之詩』明治22年(1889年)4月9日・春洋堂刊。四六判横綴・自序2頁、本文24頁。 中西梅花(1866=…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 『楚囚之詩』明治22年(1889年)4月9日・春洋堂刊。四六判横綴・自序2頁、本文24頁。 透谷の同時代詩…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 『楚囚之詩』明治22年(1889年)4月9日・春洋堂刊。四六判横綴・自序2頁、本文24頁。 透谷の同時代詩…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 『楚囚之詩』明治22年(1889年)4月9日・春洋堂刊。四六判横綴・自序2頁、本文24頁。 前回は透谷との…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 『楚囚之詩』明治22年(1889年)4月9日・春洋堂刊。四六判横綴・自序2頁、本文24頁。 以前から透谷と…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 『楚囚之詩』明治22年(1889年)4月9日・春洋堂刊。四六判横綴・自序2頁、本文24頁。 長編詩全編を読…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 『楚囚之詩』明治22年(1889年)4月9日・春洋堂刊。四六判横綴・自序2頁、本文24頁。 前回(viii)まで…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 前回で第一章～第十三章の梗概と問題点をまとめ、第十四章と第十五章を検討してみました。今回は第…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 この『楚囚之詩』も第7回。残すところあと第十四章～第十六章の3章になり、前回は第一章～第十三章…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 今回で第6回になる『楚囚之詩』のご紹介ですが、1章ずつひも解いているうちにだんだんややこしくな…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 これまでは『楚囚之詩』全16章から4章ずつご紹介してきましたが、巻末に当たる第十三章～第十六章の…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治26年=1893年夏(24歳)、前年6月生の長女・英子と。 『楚囚之詩』明治22年(1889年)4月9日・春洋堂刊。四六判横綴・自序2頁、本文24頁。 前回(viii)まで…

北村透谷(門太郎)・明治元年(1868年)12月29日生～明治27年(1894年)5月16日逝去(縊死自殺、享年25歳)。明治25年=1892年夏(23歳)、同年6月生の長女・英子と。 前回は北村透谷の簡略な経歴とともに「自序」と「第一」～「第四」を読んで行きました。今回は「第…