人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

メンタル日記(11月16日金曜)

まずイタリアの70年代バンド、レ・オルメのCDを引っ張り出す。11枚、これが持っている全部になる(画像1)。これを聴きながら記事を書こう。 それから真ん前の団地の門にぽつん、と置かれたおもちゃを写真に撮ってくる(画像2)。ぼくはこんな風に置き去りにされ…

(12b)チャールズ・ミンガス(b)

多彩で質の高いアルバムを多く制作したことではミンガスはモンクをしのぎ、マイルスに匹敵する。画像4は日本のファンが30年かけて調査・収集した自費出版のミンガス・ディスコグラフィー(アルバム目録)。謎だった初期シングルはようやく最近CD化された。それ…

療養日記(11月15日・晴れ)

これは電気カミソリのヘッドを分解クリーニングして乾燥させているところだ。ドイツ製の3ヘッド、10段階切り換えで、もう20年来使っているが、丈夫なものだ。プレゼントしてくれたのは当時ほぼ同居していた恋人で、20万円近い(!)請求書は結局ぼくが払った。…

(12a)チャールズ・ミンガス(b)

Charles Mingus(1922-1979,bass)。ベーシストとしてももちろんすごい。だがミンガスがジャズの巨匠なのは作編曲・バンドリーダーとしての総合的功績で、モンク同様ビ・バップから出発しながら、それとは異なるサウンドを追及した。それはレニー・トリスター…

通院と音楽、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)通院もそれなりに良い気晴らしになっています。ぼくの場合は病状悪化の早期発見に必要なのです。これまでに間に合って入院2回、間に合わず重態入院が2回ありました。それより、そちらこそ難聴通院ドローしてはまずいではないですか。…

(11)ソニー・ロリンズ(ts)

Sonny Rollins(1930-,tenor sax)。メッセンジャーズのアルバムはたいがいドラム・セットに座り大口を開けたブレイキーがジャケットだが、ソニー・ロリンズのジャケットはほとんどテナー・サックスを構えたロリンズのポートレイトになる。ジャズの代名詞とも…

怖い脅迫スパム・メール

こう一週間も空けずにスパム・メールが来るとさすがに嫌な気分になる。携帯メールで来られると後から拒否設定するしかない。今度は「重要なお知らせ」というタイトルだ。以下全文を引用する。 「お客様のご使用の携帯電話端末より、以前ご観覧されました総合…

(10)デクスター・ゴードン(ts)

Dexter Gordon(1923-1990,tenor sax)。デクスターは浮き沈みの激しい楽歴を送った人で、若くして華々しい活躍をしたが(「デクスター・ライズ・アゲイン」1945・画像1)、不遇な時期が10年あまり続き(「ダディ・プレイズ・ザ・ホーン」1955・画像2)、ヨーロッ…

ハロウィーン、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)今までの記事では昨年11月29日掲載の「『こころ』総論」3編(書庫「小説・文学批評」)がかなりマシです。夏目漱石は同じ双極性障害として理解できるような気がします。「行人」など典型的な強迫性躁鬱小説です。 (2)「秘密」は読んで…

(9)J・J・ジョンソン(tb)

J.J.Johnson(1924-2001,trombone)。この連載の人選は「モダン・ジャズ名盤500」というガイドブックの「モダン・ジャズの巨人25」そのまま、おおむね妥当な人選で、好みを度外視すれば必ず通るべきミュージシャンが揃っている。だが、明らかに担当楽器の稀少…

服薬の意味、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)使い心地よさそうなアイマスクですね。眼精疲労だけでビタミンDの消耗が20倍になるそうです。ぼくも試してみようかな。 (2)今は毎年スーパーにハロウィーンのコーナーができますけど(5年くらい前からかな)10年前はありませんでしたね…

(8)アート・ブレイキー(ds)

Art Blakey(1919-1990,drums)。マックス・ローチと共にビ・バップを代表するドラマーとして数々のアルバムに参加する傍ら、ジャズ・メッセンジャーズのリーダーとなり150枚あまりの作品を残す。代表作は、 ○カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ(1955…

通院日記(11月12日月曜・曇り)

昼間にテレビで映画を見るのはいいが、晩の放映を見ると寝つきが悪くなる。昨晩は「三銃士・王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」というのを退屈しのぎに見たのだが、退屈しながら見ても脳の刺激にはなるようだ。 今日の受診は精神科と内科。精神科予約時刻…

11月第2週に見た映画

といっても相変わらずテレビ放映ばかりだが、この他にもYouTubeでPublic Domainの古い日本映画を見ている。はっきり言って2000年代の欧米、日本映画とは同列に語れないほど映像が若々しい。現代の映画の方がそれほど歳をとっている、ということだ(でも期待し…

(7)クリフォード・ブラウン(tp)

Clifford Brown(1930-1956,trumpet)。ビ・バップ~ハード・バップ最高で、26歳夭逝ながらも今なおこの人を超えるトランペッターはいない、と言われるが、この人の前にディジーがいるし、天才ファッツ・ナヴァロ(1923-1950)がいる。パーカーと互角に渡り合っ…

3通目のスパム・メール

放っておいたら、3通目のメールが来た。タイトルは「SNS招待のご確認」。 「この前のメールはご確認いただけたでしょうか? 本人が「まだかな…」と心配しておりまして、私も人の事は言えませんが、このような奇跡的な出来事に浮足立っており、催促のようなご…

(6)マックス・ローチ(ds)

Max Roach(1924-2007,drums)。ジャズでもやはりリズム・セクションのミュージシャンはリーダーかソロイストでもないかぎりアルバムでは目立たない(ピアニストはまだしも)が、ライヴではベースとドラムスほどかっこいいパートはない。マックス・ローチはバド…

2通目のスパム・メール

女性芸能人マネージャーを装ったスパム・メールの話の続き。ついつい好奇心を抑えきれず、いじってしまった。「心当たりありませんが、どのようなご用件でしょうか?」 それに対して先方からの返信。タイトルは「お返事ありがとうございました」。本文は- …

(5b)マイルス・デイヴィス(tp)

前回の続き。マイルスはチャーリー・パーカーのバンドから独立後、10人弱の編成でビ・バップをソフトに奏でる、というアイディアを実践し、客入りの悪い臨時編成バンドだったが批評家の絶賛からこのスタイルはクール・ジャズと呼ばれ、アルバム「クールの誕…

変なスパム・メール

昨日大型スーパーでジーンズの試着していた時来たメール。内容は- 「突然ご連絡差し上げて申し訳ありません。 あなたがよくご存じの、ある方のご紹介で、ご連絡させて頂いております。 その方にご迷惑がかかるため、今はまだ名前をお伝え出来ないことをお許…

(5a)マイルス・デイヴィス(tp)

Miles Davis(1926-1991,trumpet)。ジャズを知らない人にもマイルスの名は浸透している。正規発売だけでサヴォイ1作(1947)、キャピタル1作(「クールの誕生」1949)ブルー・ノート4作(有名な『枯葉』を含むキャノンボール・アダルイ「サムシン・エルズ」1958は…

療養日記(11月7日・水曜)

先週は生活リズムがやや乱れたが、今週は朝からそれなりに活動的で、ジャズ記事も17人、27本目まで書いた。複数回が必要な人もいるからだ。 朝食の後は少し外の空気を吸って、とりあえずCDを数枚選んでブログの作文にかかる。BGMに聴く音楽は脈絡がない。ど…

(4')モンクとパウェルの陰に(p)

Herbie Nichols(1919-1963,p)、Elmo Hope(1923-1967,p)、Richard Twardzik(1931-1955,p)。この3人はすべてビ・バップ二大ピアニスト、セロニアス・モンクとバド・パウェルから影響を受けて出発し、本家よりさらに過激な作曲・演奏でデビュー。同業者からは才…

アルトが一番、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)はじめまして。アルトやってらっしゃるんですね。ぼくもアマチュアながら自分のバンドでクラブ出演したり、ジャムセッションに出たりしていました。よければブログの今年5月31日掲載記事「あるジャズ・バンドの記録」をご覧ください…

(4)バド・パウェル(p)

Bud Powell(1924-1966,piano)。一言で言えば「ピアノのチャーリー・パーカー」、初めてピアノ奏法にパーカー=ガレスピーのビ・バップの音楽理論を取り入れた人。それだけでも絶大な影響力を持つが、病跡と音楽的創造力の観点からも(気の毒だが)興味深い。 …

通院日記(11月5日・月曜)

「夏に氷見敦子と立中潤の連載していたでしょう?同人誌時代からこの二人の詩を読んでいた、という人からコメントもらいました(8月27日記事、最終回)。やっぱり見てくれている人は見てくれるんだな、と嬉しく感じました」 とガールフレンドに書き送り、国家…

(3)セロニアス・モンク(p)

Thelounius Monk(1917-1982,piano)。楽歴はレコード会社移籍できれいに三期に分かれる。まずビ・バップの顔役として後にスタンダードとなる斬新なオリジナル曲を次々と発表したブルー・ノート~プレスティッジ時代(1947-1954・代表作「セロニアス・モンク・…

生きる喜び、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)「ポネット」という、お母さんを事故で亡くした4歳の女の子がお母さんの死を理解するまでを描いた映画を思いだしました。最後のお母さんのお別れのせりふは、「生きる喜びを学びなさい」でした。きっと学ぶ、ということが大切なのだ…

(2)ディジー・ガレスピー(tp)

Dizzy Gillespie(1917-1993,trumpet,vocal)。実はこの初期3枚でディジーを代表させるのはいささか気が引ける。パーカーは34歳で死去したがディジーは76歳まで苛酷な音楽ビジネスを生き抜き、後輩マイルス・デイヴィス(トランペット)の死まで看取った。マイル…

ザ・ママス・アンド・ザ・パパス

改めて見ても変なジャケットだ。アメリカ産フォーク・ロック、かつレッキング・クルー(当時のロサンゼルスのスタジオ・ミュージシャン集団)絡みでは、ママス・アンド・パパスはボブ・ディランよりもサイモン&ガーファンクル寄りになり、さらにバーズよりも…