人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

デイヴィッド・ボウイ

「スケアリー・モンスターズ」1980から「レッツ・ダンス」1983までのブランクにボウイを聞き始めたので、70年代のアルバムは全部好きですね。「ロジャー」1979と「モンスターズ」は過渡期のアルバムという印象を受けました。 最初に買ったのは輸入盤のバーゲ…

Nursery Cryme(怪奇幻想骨董箱)

○コメントと断片より (1)病院でまちまちですが、一応「婦」と「師」を使い分けます。ぼくは閉鎖病棟で他の患者は慢性状態でしたから、唯一まともに会話していました。看護師はガタイが良かったですね。看護婦さんは基本的には優しいが、ベテランほど事務的な…

トトロ問答

○コメントと断片より (1)英語版をご覧になることが多いとか。糸井重里さんのお父さんは悠然とした包容力があって、日本語版ならではの魅力です。声優経験とは別の人材をキャスティングするのは宮崎作品のお家芸ですね。wikiによると2種類の英語版があるよう…

テレヴィジョンそのほか

○コメントと断片より (1)ソロ2作目の時にインタビューの翻訳がプレイヤー誌に載っていましたが、「ルー・リードに盗作されたら癪だしな」とか、デイヴィッド・ボウイが「スケアリー・モンスターズ」でソロ1作目からカヴァーした件も「家賃が3か月分払えた」…

「となりのトトロ」1988年・86分

今夜(2012年7月13日)の放映で「となりのトトロ」のテレビ放映は1989年以来13回目だそうです。ほとんど毎年ですね(去年はなかったけど)。 筆者は主治医とよくテレビ放映映画の話をしますが(メンタル面の参考に)ジブリ作品の話題となると「もう何十回見たかわ…

CANの未発表曲アルバム

正規に新作として制作・発表されたCANのアルバムは1969年から1979年までに10枚。前期5枚はドイツのCAN所有スタジオで、後期5枚はイギリスを拠点に通常のスタジオで制作された。違いははっきりと音楽に表れている。前期のCANは奇想天外な実験ロック集団で、な…

テレヴィジョン/ T・ヴァーライン

パンク/ニュー・ウェイヴのバンドの中でもテレヴィジョン~トム・ヴァーラインにはひときわ強い愛着があります。デヴュー作の日本盤帯には「ドアーズに比較される強烈な個性!」とありましたが、むしろ裸のラリーズに近いサウンドといえます。共にルーツはヴ…

Rose's Rose's Rose(薔薇は薔薇)

○コメントと断片より (1)ぼくも治療をはじめた時は不安でした。なにも知識がなかったし。でも「闇の恐怖に打ち勝つ一歩」という言葉を思い出して積極的に治療を受けています。過呼吸やパニック発作などは認知療法(学習)で改善するのです。ここ数年でわかりや…

初期プログレッシヴ・ロック@ 日本

日本の70年代プログレッシヴ・ロックを代表するアルバムを挙げた。これらは忘れられた期間も長く、本格的な再評価(または初評価)は2000年代を迎えてからのことだった。 年代順に、 ○クニ河内とかれのともだち「切狂言」70.12(画像4)-ハプニングス・フォーと…

If 6 Was 9(もしも6が9ならば)

○コメントと断片より (1)-ところで20歳の誕生日、おめでとう。20代なんて怒濤の如しで山ほどツケが残る時期だからやり直したい人など滅多にいないし、本当に子供ではいられないことに次々と直面するだろうけど、それが生きている意味だからいつでも肯定的で…

サード・イアー・バンド

簡単に言えばピンク・フロイドやタンジェリン・ドリームがエレクトロニクスをフル活用してなしとげた音楽を、伝統的なアコースティック楽器のアンサンブルだけでやってみせたバンド。そして音楽要素がシンプルなだけにフロイドやタンジェリンをしのぐ酩酊感…

Outward Bound(外へ向かって)

○コメントと断片より (1)感受性が瑞々しいなら自然に若く見えますよ。小さな女の子はチェンビーズでいつまでだって遊んでいられるでしょう?大人が「よく飽きないね」なんていう資格はありません。 「全然なっていない」と言われた記事、いつまでも取って置…

産業廃棄物ロック

ユーロ・ロック・イタリア編は24回でめでたく?一応完了したが、ドイツ編の時にやるべきだった補足がある。ドイツ70年代ロックの成果は英米ロックの解体と再構成というべき異様なものだった。 これは他国のユーロ・ロックには見られない特徴でエイト・ビート…

Lookin' Thuru The Window(窓外)

○コメントと断片より (1)こちらこそそちらのブログが励ましになって、始めた早々徒労感を感じていたブログを続けてこられたと思っています。その頃はかなり重い鬱でしたので、主治医にも驚嘆されました。ただし躁鬱混合ならあり得るようです。ブログを続ける…

「千と千尋~」問答

○コメントと断片より (1)同感、これは飽きない作品ですね。興業収入のベスト・スリーが同一監督で、しかもシビアな内容の「千尋」「ハウル」「もののけ」とは大したものだと思います。 本文で書かなかったけど監督がひとつだけ「ソープランドの話です」と答…

I Wished On The Moon(月に願う)

○コメントと断片より (1)ありがとうごさいます。特に鬱屈した気持にも陥らず、落ち着いてすごした誕生日でした。格別めでたい感じもしませんが、亡き母に「ありがとう」という気持でしょうか。ぼくは第一子だから母の喜びもひとしおだったのか、詳細な写真ア…

「千と千尋の神隠し」2001

昨晩(7月6日)これでいったい何度目かのテレビ放映を見たばかり。初公開2001年7月、ベルリン映画祭グランプリを始め国内外の映画賞を総なめにし、興業収入は現在でも国内歴代1位(304億円)。ちなみに第2位は「ハウルの動く城」(196億円)、第3位は「もののけ姫…

Body And Soul(身も心も)

○コメント、断片より (1)単純に「病気の時は休め」というだけのことですが、メンタル系は生涯治療の覚悟が要りますからね。成人病とも比較し難いものです。どの宗教でも唯一やむ無し、と赦される自殺は病苦だけでしょう。いきなり話が暗いな。 記事に書いた…

ビートルズより偉大なバンド!?

筆者が言ったのではない。もちろんそんな訳はない。だが今日(7月6日)は金曜、訪問看護士のアベさんが筆者の病状を視察しに来る曜日で、しかも筆者は通販でザ・シャッグスの「フィロソフィー・オブ・ザ・ワールド」米1969(画像3)と格安(送税込690円)で再会し…

Night And Day(夜も昼も)

(1)ぼくはまったく逆の境遇にありますが、今日の記事は特に胸に沁みました。ひとりの時間しか持たない人間でも、ひとりではなかった時間の積み重ねがあるのですね。ただしぼくには「今はこの部屋にひとりなんだ」と強く自覚する必要があります。「だれかが部…

(24)最終回!まだある個性派集団

途中で予想した通りの回数で大団円としたい。今回は無理をせず「個性派」ということでまとめた。どのバンドも一種の通好みなので関連作品を添えて一回分を割くこともできるが、イタリア70年代ロックのファンでも好みが分れるものをあえて推薦しようとは…そう…

And It Stoned Me(骨まで痺れて)

○コメントと断片より (1)いらっしゃいませ。サブ・カルチャー=反商業主義にはカウンター・カルチャーという中間項がありましたが、せいぜい80年代初頭まででしょうね。カウンター・カルチャーという結接点を失ったらサブ・カルチャーは急激に商業主義に向か…

(23)中庸プログレッシヴ・ロック

中庸というのは全然褒め言葉になっていない。女性の顔立ちを十人並みと言うようなもので、首を絞められても文句は言えない。中庸には中庸の美点があるとはいえ、決定的な魅力に欠けるのを中庸という。美人は三日で飽きるかもしれないが、最初から魅力に乏し…

Wispering Pines(松林の囁き)

○コメントと断片より (Pineには松の木の他に恋慕や悔恨の意味がある。タイトルはザ・バンドの曲名から。リーダーのR・ロバートソンは筆者と同じ誕生日、7月5日。この曲はロバートソンとR・マニュエル-バンド解散後自殺-の共作)。 (1)こんにちは。精神疾…

(22)いけいけキーボード・ロック

70年代にキーボード・ロックを世界的な流行にした第一人者はエマーソン・レイク&パーマーのキース・エマーソンで、イギリスでもすぐにリック・ウェイクマンを筆頭にフォロワーが続出した。エマーソン自身は60年代に率いたザ・ナイスからキーボード・ロック…

ザ・バンド『怒りの涙』

7月5日は筆者の誕生日だが、7月4日というとこの曲が浮かんでくる。筆者は米軍基地のある町に生れ育ったので、アメリカ建国記念日(独立記念日)のお祭りと花火は毎年の楽しみだった。この曲はザ・バンドのデビュー作「ミュージック・フロム・ビック・ピンク」1…

(21)なぜか稀少な女性歌手バンド

なぜかイタリア70年代ロックには女性ヴォーカルのバンドが少ない。第13回で取り上げたヤクラとオパス・アヴァントラは女性ヴォーカルだが両者とも全然普通のロックじゃない。今回の3組もサーカス2000は通常のバンド編成だがサン・ジュストはアシッド・フォー…

Black Is The Color(黒という色)

○コメントと断片より (1)この都度お越しいただき昨年五月から始めたぼくのブログも訪問者数17,800人になりました。ありがとうございます。 それはさておきマイケルはジャクソン5~ジャクソンズの頃から好きでした。「ルッキン・スルー・ザ・ウィンドウ」や「…

暗黒クラシカル・ロックに笑え!

ユニヴェル・ゼロ。ベルギーの誇る前衛ロックバンド、1977年デビューだから今年35周年だ。筆者はその年、中学一年生。実行力はともかく能力的には可能な年齢だったわけで、あと数日(7月5日)で48歳になる男に35歳の息子などいたら実に気持ち悪い。娘だとして…

Visage de Infante(子供の面影)

○コメントと断片より (1)はじめまして。ぼくも高校を一度不登校から休学し、しばらく引きこもりになりましたが転籍して卒業し大学へ進みました。出版社のバイトが多忙のあまり単位が足りず学費も払えなくなり除籍になりましたが、出版社の正社員を経てフリー…