人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(16)ザ・フォーク・クルセダーズ

普通GSにも含まれずロックとしても語られないが、日本の60年代ロック最大の革新者は前期では寺内タケシ、後期ではザ・フォーク・クルセダーズだろう。寺内の功績はジミ・ヘンドリックス的なものだった(寺内は「俺の方が偉い」と言うだろうが)。また、後年YMO…

サンハウス、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)はじめまして。もうこのヤードバーズ版「トレイン・ケプト・ア・ローリン」は「レモンティー」という邦題でいいんじゃないかと思います。ただ、正確にはサンハウスは映画「欲望」でヤードバーズが「トレイン~」を改作演奏した「スト…

(15)ザ・ハプニングス・フォー

このGSきっての異端バンドは博多で64年に結成されたジャズ・トリオが母体で、抜群の歌唱力を持つバンドボーイ、トメ北川をヴォーカルに、ギターレス編成でザ・ハプニングス・フォーと黛敏郎から命名、67年11月に横尾忠則デザインのシングル『あなたが欲しい…

GS記事、教会、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)当時を体験なさった方に読んで頂けるのは汗顔の至りです。ぼく自身はGSブームの時は幼稚園児でしたが幼児にもテレビやラジオを通してブームの熱狂は伝わってきました。中・高生の頃にGS~アングラ・フォーク・ブームを学生時代に体験…

(14)日本ビクター三大GS

今回は前回触れられなかったオックスも入れて「日本ビクター三大GS」と題してお送りする。掲載アルバムは、 ○ザ・ダイナマイツ「ヤングサウンドR&Bはこれだ」1968.4(画像1) ○ザ・モップス「サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン」1968.4(画像2・4) ○「…

ジュリーとショーケン、その他

○コメントと断片より (1)テンプターズの萩原健一はその後俳優・ソロ歌手になった萩原さんと同一人物です。GS時代からジュリーとショーケンは最大のライヴァルと目されていました。タイガースとテンプターズがほぼ同時に解散して1年ほどは、沢田研二・萩原健…

(13)モーレツ!歌謡GS の世界

「モーレツ!」とくるとまるでクレヨンしんちゃん映画のようだが、このモーレツはトホホ的ニュアンスを多大に含んでいると言ってよい。たとえばパープル・シャドウズは不朽のGS歌謡を『小さなスナック』(オリコン2位)『別れても好きな人』(ロス・インディオ…

GS、書き癖・その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)ワイルドワンズは地元の地方局にしょっちゅう出ていましたから、歴史の長いバンドだけどずっと現役という感じです。結成45年間メンバー・チェンジなし、プライベートも家族ぐるみ、と実にワンズらしくて好感が持てます。 (2)ヤキトリ…

(12)ザ・ゴールデン・カップス!

当時横浜の不良だった人によると「デイブ平尾はもともとクラブの客引きでさ、それで楽器をやってるやつ集めたのがゴールデン・カップス」 それが66年末で、メンバーほぼ全員がまだ未成年だったが日本人・ハーフ・中国人という人種混成、最新(日本末紹介多数)…

長女の誕生日、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)ブルー・コメッツはジャズマン出身だからスーツも決っていますね。ジャズマンがやるリズム&ブルース、ロックを当時イギリスでは「モッド」(Modernの略)といって、彼らはその意味でも最先端でした。井上忠夫(大輔)氏の病苦による自殺…

(11)ザ・テンプターズの光と影

サイケ時代のビート・グループとして、ザ・カーナビーツと並びもっとも純粋なGSはザ・テンプターズだった。レコード契約は日本フィリップスで、スタジオ・ミュージャンでは出せない「バンドの音」にこだわり、積極的にバンドの自作曲を奨励した。ライヴでは…

タルカス、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)タルカスは人気曲ですからね。あのアルバムはA面だけでいい、という人も多いでしょう。日本のプログレ・バンド、フライド・エッグにも「オケカス」というトリビュート曲があり(1972年)、最近でも吉松隆編曲の吹奏楽版が大河ドラマに…

(10)GSの貴公子ザ・タイガース

GSについてよく知らない人にもザ・タイガースの名は知られている。特に興味のない人でも『シーサイド・バウンド』『君だけに愛を』『花の首飾り』等のヒット曲は耳にしたことがあるだろう。 このシリーズで筆者が参考文献にしているうち、イギリス人ジュリア…

内面的に深い日記(9月8日土曜)

筆者はヒマだし趣味は作文なので1日に1000文字マックスの記事が三本は書ける。毎日更新は二本、と決めているので書きためた記事もさっき数えたら15本以上あった。 そんな具合で最近はエッセイもリコメをリライト・編集したものがほとんどだったり、何も変化…

(9)知られざるA級ザ・ジャガーズ

ジュリアン・コープ「ジャップロック・サンプラー」のGSの章でもしっかり言及され、解説で近田春夫も重要性とコープの慧眼を賞賛していたGSがザ・ジャガーズ。「若さゆえ~」の歌い出しと口笛が印象的なデヴュー・ヒット『君に会いたい』は幼稚園児の筆者で…

たまには忙しい男

基本的には全然忙しくない。ぼくは自宅療養中(双曲性障害1型=躁鬱病)の人間で、経済的に裕福ならばヒマつぶしに食事はすべて外食、週に一度は映画、マッサージ店、風俗店(離婚以来抵抗感がなくなった)、古書店めぐり、CD店めぐり、と毎日ぶらぶらしていたか…

(8)渚のザ・ワイルド・ワンズ

本来ならブルー・コメッツ、ザ・スパイダースと並ぶ三大GSにはザ・ワイルド・ワンズを上げるべきかもしれない。66年11月のデヴュー・ヒット「想い出の渚」から解散記念シングル「想い出の渚'71」71.8までの5年間、後発GSのデヴューも凋落も横目にブルー・コ…

続ビートルズ、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)こんばんは。ビートルズは何度、何十年聴いてきても飽きないものですね。ぼくも中学生の時最初に集めていったのはビートルズのレコードで、多感な時期(しかもジョン・レノン生前)にビートルズの音楽に出会えたことを幸運に思っていま…

(7)東西実力派・先駆的裏方営業GS

寺内タケシ、ブルー・コメッツ、ザ・スパイダースは一応有名処という前提でお送りしているこのシリーズだが、あとせめてザ・タイガース、ザ・テンプターズはご存じだろう。だが、タイガース&テンプターズの前に特筆したいバンドがいくつもあるのだ。まだGS…

氷見敦子詩集、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)美しいコメントありがとうございます。この『小石川植物園へ』は85年9月に同人誌に発表されたもので、遺稿詩集「氷見敦子詩集」の終りから5番目の作品です。詩人は10月6日に急逝しますが、末期癌の本人告知は9月ですから「氷見敦子詩…

(6)初セミプロGS 、ザ・サベージ

ブルー・コメッツ、ザ・スパイダースときたらGSブームの象徴的存在、ザ・タイガースとザ・テンプターズ、または…と次に上げるべきバンドを悩むが、本格的なブーム前夜に現れて短期間活動した忘れがたい学生バンドがあった。 メンバー全員が現役大学生のエレ…

明治の詩・その他のエッセイ2

○コメントと断片より (1)蒲原有明(1876-1952)の場合、当時の医学水準とはいえ受診データもありませんので推測になりますが、躁鬱とはいかないまでも循環気質を推測させます。26歳で第一詩集を刊行してから5年間で第四詩集「有明集」に達しています。明治・大…

(5)GS時代のザ・スパイダース

カントリー&ウェスタン出身のヴェテラン・ドラマー田辺昭知率いるザ・スパイダースは1961年結成(ビートルズやストーンズよりも早い)、ホテルやナイト・クラブでムード音楽を演奏していたが、やがてゲスト歌手を迎えるようになり、64年にはGS時代まで続く7人…

明治の詩・その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)今回「氷見作品」という言葉を入れ忘れました。コメントでおっしゃっているのは古書価のことですね。単純に「定評ある老舗出版社」と「地方小出版物流通センター扱いのマイナー出版社」だから氷見は1万5000円、立中は600円になってし…

(4)GS時代のブルー・コメッツ

GSでどのバンドがいいかというと、ビートルズ・ブーム以前から活動していたバンドとブーム以降の若手では世代の違いもあるので簡単には片付かない。だが多士済済のGSを聴いてみて結局どのバンドが心に残るかと思うと元祖GSの2組、ブルー・コメッツとザ・スパ…

>その他超常現象その他エッセイ

○コメントと断片より (1)この記事は>美容と健康>健康と医学>その他健康と医学、でした。どこで分類されるのかよくわかりませんね。ぼくは幻覚見た話書いても>メンタルヘルスばかりですが、たまには>超常現象に分類してほしいものです。 (2)こちらこそ「…

(3)寺内タケシとBJ ズ、バニーズ

前回は駆け足でロカビリー(カヴァー・ポップス)からエレキ・インストに繋ぎ、グループ・サウンズに先んじてオリジナル楽曲の自作自演(加山雄三)、ガレージ・パンク&サイケデリック・サウンド(寺内タケシ)を実現していた2組の先駆的アーティストを紹介するに…

回想日記・2012年9月1日(土・雨)

今日は長女の14歳の誕生日。関東は昨夜から雨で、外出する人には申しわけないが、部屋住みの人間には適度な雨は気分が安らぐ。今は鬱も軽い時期で、気持の切り換えも早くなったな、と自分でも思う。離婚までの病状、最後の別れの娘たちの不安げな表情、重鬱…

(2)ロカビリー~エレキ・インスト

○内田祐也&尾藤イサオ「ロック・サーフィン・ホット・ロッド」1964(画像1) * かつて「日劇ウェスタン・カーニバル」というロカビリー~エレキ・インスト~GSの年間定例フェスティヴァルがあった。ウェスタンの由来は、エルヴィス・プレスリーが日本に紹介さ…

はじめまして、その他のエッセイ

○コメントと断片より (1)はじめまして。ぼくは双曲性障害(躁鬱病)で、この1年半ほど落ち着いていますが発症から3年ほどは年平均3か月は入院していました。ピークの状態では躁鬱病も統合失調症の悪化した時と同様の状態になります。そういう時は大体「躁鬱混…