2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
Booker Ervin(1930-1970,tenor sax)。果してこの人をモダン・ジャズの巨人と呼べるのだろうか?実働10年でリーダー作18枚(没後発表含む)、参加作18枚。六歳年少で同年に没したアルバート・アイラーも実働10年だが、アイラーはさらに寡作で生前10枚・没後10枚…
(1)ヴァン・ヘイレンはファースト直前の時期ですから、デイヴが仮歌歌ってるんでしょうね。デビューもKISSが推した、という話だから、「ラヴ・ガン」デモもテストだったのかもしれません。 KISSのボックスには初期のデモ・テープ入ってますし、スージー&ザ…
朝起きたらメールが入っていた。昨日の続きだ。 「先程は急なご連絡で申し訳御座いませんでした。 先程もお伝えしたのですが、担当のタレントは本当に病んでしまっており、もちろん出来る限り頑張ったのですが、私自身ももう限界で… あなたにどうしても連絡…
(今日はジャズ記事お休みします) (1)KISSはツアーが忙しいので、曲だけデビュー前のヴァン・ヘイレンに渡してデモ・テープをアルバムまるごと作らせて、自分たちで演奏しなおしたのが「ラヴ・ガン」だそうです。ヴァン・ヘイレン版デモ・テープ発表されない…
また来た。去年の11月に3通来て、それで終りだと思っていたのに案外しつこい。最初はこんなメールだった。 「突然ご連絡差し上げて申し訳ありません。 あなたがよくご存じの、ある方のご紹介で、ご連絡させて頂いております。 その方にご迷惑がかかるため、…
ここから後はグリフィン円熟の境地に入る。まず59年は「ザ・ビッグ・ソウル・バンド」(画像1・日本盤未発売)で片をつけ、ライヴではエディ'ロックジョウ'・デイヴィスとの2テナー・クインテットで活動を始めた。自分のバンドを持たなかったグリフィンが双頭…
(連作「伯母からの年賀状」その10) 昨年末の「クリスマス・イヴ日記」でタルトとロースト・チキンと「ビッグ・ヒッツ」(ローリング・ストーンズ)の画像を載せた。料理もデザートも底値で味もヴォリュームも満足なものが買えたし、通販で買った中古CD(実は貴…
今回と次回の6枚はジョニー・グリフィン生涯の名作と言えるアルバムが並ぶ。ブルー・ノート・レーベル出身でリヴァーサイド・レーベル移籍が吉と出た例はグリフィン以外は思い当らず、強いて言えばセロニアス・モンクだが、モンクの場合はブルー・ノートの売…
(「伯母からの年賀状」~「続ある女友達への手紙」からの続き) 吐気を催すほど深酒したのは父の死を知った当日だけだが、それ以来普段の晩酌よりも多めに飲んでいるのは確かだ。昨晩から胃に痛みを感じるようになった。以前に胃炎・胃潰瘍になった時の先駆症…
サイドマン活動から見るジョニー・グリフィンはビッグ・バンド出身だけあってなかなか多彩な作品に参加している。57年はジャズ・メッセンジャーズで5作、うち1作はピアノにモンクを迎えた「ウィズ・セロニアス・モンク」で、翌58年にはモンク・カルテットに…
(「伯母からの年賀状」連作8・「いつもの診察室」~野生の棕櫚」からの続き) 「躁はもう大丈夫です。保存食はひと月分買い、家賃と生鮮食品分だけお金を残し、公共料金は清算済み。古本とCDは前金注文。情けない話ですが、躁の時は性欲もひどいんですよ。だ…
昨年やり残したのがイタリアの作家カルロ・エミリオ・ガッダ(1893-1973)と川端康成(1899-1972)の再読で、ガッダは70年代に翻訳が4冊あり処女作から晩年の代表作まで展望できる。一方川端も没後に発見・刊行された処女長篇と未完の遺作長篇が手元にあり、代表…
Johnny Griffin(1924.4.24-2008.7.25,tenor sax)。ボ・ディドリーが2008年6月2日に亡くなり(心不全、79歳)、グリフィンが7月末に心臓発作で80歳の大往生を遂げたニュースを新聞で知った時、このふたりの偉大な黒人ミュージシャンが同年生まれ(ディドリーは19…
(「伯母からの年賀状」~「いつもの診察室」~「悲しみの認識」からの続き) 「悲しみと後悔ならば、おれは悲しみを選ぼう-という結びで終る有名な小説がありました。悔いはなくても悲しみには耐えなければならない、と言い替えた方が明解でしょう。おそらく…
(1)関連動画をずっと下までみていたら、Fantasy-Understandというのがあったので聴いてみたらマキ&ブルース・クリエーションの原曲でした。知らなかった!しかもダサめのオルガン・ロックで、女性ヴォーカルはまずまずですが、マキ&ブルース・クリエーショ…
チェンバースの第一作はコルトレーンのワン・ホーンで佳作となったが、ブルー・ノートに移籍した第二作のセクステットと第三作のクインテットはいまいちだった。チェンバースのベースはいつも以上に張りきって弾むのだが、2管フロントが一本調子で、その上ト…
(「伯母からの年賀状」~「ある女友達への手紙」からの続き) あるいは父が、ふたたび次女とぼくを引きあわせたものと考える。-だがまるで駄目だ。とうてい納得できない。なっちゃいない。 ぼくは別れた妻や娘たちとの会話を望んでいなかった。留守電で知ら…
(1)乾直惠は発想に無理がなく、表現も比較的平易な詩人です。これまで取り上げてきたどの詩人よりも平易、と言っていいでしょう。詩は不思議なもので、平易さがかえって理解を拒むこともあります。「肋骨と蝶」は三好達治「測量船」、丸山薫「帆・ランプ・鴎…
チャールズ・ミンガスのような作曲・編曲・バンドリーダーでもない限りベーシストのリーダー作はなかなか実現しないものだ。そしてジャズマンの評価はリーダー作で決まると言ってよく、これまで取り上げてきた楽器別で見ても、 ○トランペット・7人 ○トロンボ…
(「伯母からの年賀状」「別れた次女との通話」「アベさんとの会話」「いつもの診察室」の続き) お心づかいありがとうございます。ただ、そうなる時はもう近いと思っていましたし、実家との関係からも葬儀に呼ばれず、連絡すらない事態も予想していましたので…
(1)あけましておめでとうございます。名古屋、博多といった都市も雪だったようですね。首都圏は元旦も二日も日中の陽射しが明るく、閉めきった部屋では暖房が要らないくらい暖かでした。もっとも食事しては寝、食事しては寝る一日でしたけれど。テレビ・アニ…
Paul Chambers(1935-1969,bass)。69年没(肺炎。当時のジャズマンの職業病)といっても1月4日。33歳の若さだった。ではチェンバースは生涯に何枚のアルバムに参加しただろうか? チェンバースの経歴をざっとたどると自動車産業の都市デトロイト出身。人口の黒…
(1)かたじけないです(笑)。この人は大物ジャズマンでもないのに、ミュージシャンからの評価もリスナーの人気も高く、二流扱いするのは批評家だけ、というちょっと変ったポジションにいるテナーマンです。こういう繊細な人は大事にしなければなりません。おか…
新年、今日(七日・月曜)は年明け最初の診察日になった。精神科、内科、歯科の三軒を午前中に済ませ、その足で保存食の買い物に昼食抜きでまわる。本当は月の第一月曜は眼科にも行かねばならないが、さすがに午前中で四軒はきつい。ぼくは躁鬱病だから半日で…
いよいよモブレーも最終章。すぐには調子が出ないだろう、と判断されたようで、「アナザー・ワークアウト」61.12、「ストレート・ノー・フィルター」63.5の2作はボツになる(後年発売)。カムバック作「ノー・ルーム・フォー・スクェアズ」63.10(画像1)はピア…
(「伯母からの年賀状」「別れた次女との通話」から続く) -おじいちゃんが亡くなりました、もうお葬式も済ませました。 「うん。ママに伝える」 「お姉ちゃんにもね」 「うん」 「それだけですか!?」と訪問看護のアベさんは言った。「クリスマス・プレゼント…
そしてモブレーびいきから見れば楽歴唯一の失態、人によっては汚点とすら呼ぶマイルス・デイヴィス・クインテット時代がやってくる。ジョン・コルトレーンが1960年に独立したのでマイルスはサックス奏者を探していた。ウェイン・ショーターが欲しかったがジ…
(「伯母からの年賀状」の続き) 父の逝去はいつ頃か伯母からの年賀状だけからは推察しかできないが、「連絡まだですか」と言うには葬儀を済ませ、火葬も終え、教会の共同墓地の納骨式は春・秋の二回だから微妙だが、おそらく相続処理まで遺族の仕事は全部済ま…
そしてついにモブレーの名をジャズ史にとどめる不朽の三部作が録音される。その三作とは、 ・「ソウル・ステーション」1960.2(画像1) ・「ロール・コール」1960.11(画像2) ・「ワークアウト」1961.3(画像3) になり、共通メンバーはピアノのウィントン・ケリ…
伯母からの年賀状で父の死を知った。本来ならぼくは喪中だが知らなかったので年賀状を出したのだ。去年の伯母からの賀状には「お父様のご入院は連絡ありませんでしたか」だった。そこでぼくは今年の賀状に「ぼくは療養に専念しています。実家とも弟ともまっ…